3.11が教えてくれたこと

The 3.11 Issue

南三陸は、豊かな海と豊饒な山が織りなす、自然の恵みの宝庫です。ここに住む人はその自然の恵みをいただいて、今日まで生きてきました。
3.11の大海嘯が南三陸の街を飲み込み、筆舌に尽くしがたい非常に大きな犠牲を伴いましたが、私たち地域の人間は、なぜか海や自然を恨むということはありませんでした。
豊かな恵みと、時に襲い掛かる自然の猛威。それは、人間の力では抗う事のできない、表裏一体のものの様に感じます。その時、私たちは、どのように考えていったらいいのか?今でもはっきりと答えが出ているわけではありません。しかし、私たちは、明治27年と昭和8年の、今回と同じくらいの規模の大きな2回の海嘯の記憶が薄れていたということに、後で気がつきました。先人の教えを生かし切っていなかったのかもしれません。
人間の自然に対する対峙の象徴の、コンクリートの塊の堤防も、圧倒的な自然の力の前に、簡単に破壊されている風景を見つめながら、人間の力で自然を抑え込むことができるという考えは、やっぱり思い上がりなのかもしれない。その実感だけは残っています。
自然の豊かな恵みと猛威、それが表裏一体であるということを実感しながら生きていくこと。だからこそ、家族や普通のくらしがどれほど貴重でかけがえのないものか。どんなに科学技術が進歩しても、その謙虚な心持、本質を忘れてしまってはいけない。
3.11がそのことを、改めて教えてくれた気がしています。そして、私たちはこれからも南三陸の豊かな自然の恵みに感謝しながら、それを活かさせて頂いて、生きていくのです。

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